訪日を意識した環境作り
第774回よその旅館ホテル
──館名の由来は。
「敷地の中央に300坪の日本庭園があり、そこに高さ20メートル、樹齢170年のもみの木が立っています。その庭を囲むように客室が配置されているため、どの部屋からでも庭園を眺めることができます」
──食事の内容は。
「地元の食材を使った和会席です。鳥取県は『食の都』と言われるほど、食材の宝庫です。当館でも冬は松葉カニ、夏は岩ガキ、年間を通してヒラメ、マグロ、白イカなどの魚介類や大山で放牧されている和牛などを提供しています」
──客層は。
「1番多いのは京阪神からで6割。リピーターも多く、50〜60代の夫婦がメーンです。以前は役所や企業の利用がメーンでしたが、阪神淡路大震災以降、慰安旅行が激減し、ターゲットを個人旅行にシフトしました。それまでは広告や宣伝を行ったことがありませんでしたが、今では旅行会社と契約し、ネット販売にも力を入れています」
──Wi—Fiには対応していますか。
「4〜5年前に無線LAN化しました。ビジネス利用のお客さまがいることと、近くの米子空港から韓国へ直行便が出ているのでインバウンドを意識して取り組みました。鳥取県は『観光立県』を目指しており、台湾、上海のチャーター便も誘致しています。三朝温泉も2年くらい前からほぼWi—Fiに対応しています」
──三朝温泉は今年開湯850年です。
「記念イベントとして、夏休み期間中は毎日打ち上げ花火や縁日などを開催します。海水浴場にも近いので家族連れで来ていただければと期待しています」
【15室。2人1室で1万1880円(税込み)から】